生理学シリーズ ~ 筋・骨・心 ~

今回は、筋、骨、心臓について簡潔にまとめてみた。

筋に刺激を繰り返し与えると、収縮は徐々に小さくなり、最終的には収縮を起こさなくなる。

長時間の反復刺激によって筋の収縮力が弱くなる現象を筋の疲労という。

これは、筋が必要とする酸素量を供給できないことが主な原因である。

酸素が不足すると筋に乳酸がたまり、またエネルギー物質であるATPの供給が減少しはじめ、ついには全く収縮しなくなる。

このほかに神経筋伝達の疲労(アセチルコリンの枯渇)なども原因となる。

骨には、骨の形成、吸収、改造(リモデリング)にかかわる3種類の骨構成細胞が存在する。

骨芽細胞

骨細胞

破骨細胞

また、骨の石灰質の大部分はヒドロキシアパタイト(水酸化リン酸カルシウム)の結晶である。

このほかに炭酸カルシウム、リン酸マグネシウムも含まれる。

残りはコラーゲンを主成分とした有機質である。

① 骨芽細胞

骨芽細胞は膠原繊維(コラーゲン)やリン酸カルシウム、炭酸カルシウムなどのカルシウム塩を分泌する。

分泌されたカルシウム塩はコラーゲンに沿って結晶化し、硬く強固な骨基質と形成する。

これを骨形成という。

② 骨細胞

骨芽細胞が骨基質に埋め込まれた後、分裂能を失って骨細胞に変わる。

③ 破骨細胞

破骨細胞は、完成した骨を再び破壊(溶解)するはたらきをもつ。

これを骨吸収という。

骨吸収と骨形成は一定の秩序をもって行われ、骨の改造(リモデリング)が繰り返される。

心臓

心臓にある特定の部位には、筋細繊維が少なく、横紋構造も不明瞭な心筋細胞群がある。

この心筋を、特殊心筋といい、その他の部分を固有心筋(心房筋、心室筋)という。

特殊心筋は、固有心筋と異なり、収縮するはたらきは、ほとんどなく、むしろ心臓に収縮を起こさせるような興奮を自動的に発生し、それを心臓全体に伝えるという特殊なはたらきをしている。

この特殊心筋は、心臓内の決まった部位に一定の配列をなして存在するので、その全体を刺激伝導系という。

刺激伝導系では、活動電位と活動電位のあいだの膜電位が安定せず、ゆっくりした脱分極が進行し、これが閾値に到達すると活動電位が発生する。

この活動電位間のゆっくりとした脱分極を歩調とり電位(ペースメーカー電位、前電位)という。

参考図書

・櫻田 忍, 櫻田 司 編集:機能形態学, 改訂第 3 版, 南江堂, 2014

参考URL

筋の収縮のメカニズム | 骨格筋の機能 | 看護roo![カンゴルー]

骨格筋収縮のメカニズム(1) | 骨格筋の機能 | 看護roo![カンゴルー]

骨格筋収縮のメカニズム(2) | 骨格筋の機能 | 看護roo![カンゴルー]

心筋の興奮収縮連関 | 骨格筋の機能 | 看護roo![カンゴルー]

平滑筋の興奮収縮連関 | 骨格筋の機能 | 看護roo![カンゴルー]

サイクリックAMPによる心筋と平滑筋収縮機能調節の相違 | 骨格筋の機能 | 看護roo![カンゴルー]

骨格筋の構造と機能 | 骨格筋の機能 | 看護roo![カンゴルー]

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